― タモキシフェンを分解する力を遺伝子で調べます ― CYP2D6遺伝子チェックテスト
CYP2D6について知る

CYP2D6の働き

薬は体の中に入ると、主に小腸から吸収され、血液によって全身に広がって分布し、その後、肝臓で代謝され、主に尿として体の外へ排泄されます。この【吸収→分布→代謝→排泄】のプロセスは薬の効き方と密接な関係がありますが、肝臓で行われる代謝は、その中でも特に重要と考えられています。

【吸収→分布→代謝→排泄】のプロセス

肝臓で薬が代謝されるときに働く酵素にCYP(シップ:CytochromeP450)があります。CYPの代謝する力は遺伝子で決まっており、この遺伝子タイプの違いが薬の効き方に個人差がみられる原因の一つとなっています。CYPは20種類以上が存在すると報告されていますが、その一つであるCYP2D6は中枢神経系や循環器系などの多くの薬の代謝に関わっていることが知られています。またCYP2D6には遺伝子タイプのバリエーションが多く、代謝機能が低い、もしくは全く持っていない遺伝子タイプなども報告されています。