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おくすり体質検査でわかること

遺伝子検査でどうして体質がわかるの?

塩基配列
ヒトの遺伝情報のもととなる塩基の数は約30億塩基対です。子供は、父親と母親からそれぞれ遺伝情報を受け継ぎます。

わたしたちの染色体上に存在している遺伝子は、わたしたちの容姿や性質、個性などを決定する情報が含まれているため「生命の設計図」ともいわれています。この遺伝子の遺伝情報を親から子に伝達する物質が、DNA( デオキシリボ核酸) です。
 DNAは、糖・リン酸・塩基(A:アデニン、T:チミン、G:グアニン、C:シトシン)からなるヌクレオチドという分子が二本のらせん状につながった非常に長い分子です。DNAの二本のらせん状構造の内側では、塩基が対になって連なっており、この塩基の並び(塩基配列)が遺伝情報と呼ばれるものの正体です。

 現在、この塩基の並びは、約99.6 ~ 99.9 パーセントが共通で、個人により異なる箇所は約0.1 ~ 0.4%といわれています。この0.1 ~ 0.4%のわずかな違いが、一人ひとりの体質の違いを生んでおり、その体質の違いは、主に次のようなプロセスで生じます。

塩基の並び・体質の違いの説明

CYP4種類
■遺伝子の組み合わせは3 タイプ
きょうだいでも両親の遺伝子のどちらを引きつぐかにより、タイプが異なります。

 つまり、塩基の並びの違いを調べれば、一人ひとりの体質の違いがわかるのです。また、DNAの塩基の並びは一生変わることがないため、それによって決定される一人ひとりの体質の基本は一生変わることがありません。
 「おくすり体質検査」では、CYPの遺伝子について塩基の並びを調べています。ある特定の塩基の並び方があると薬を代謝する力が弱くなることがわかっています。
 わたしたちは父親と母親からそれぞれ1 つずつ(1 対)の遺伝子を引きつぎますが、どのような塩基の並びをもった遺伝子を引きつぐかで3 つのタイプに分類できます。