― タモキシフェンを分解する力を遺伝子で調べます ― CYP2D6遺伝子チェックテスト
体験者の声

体験者の声

欧米のテスト結果で日本人の乳がん治療が進んでいくということに、とても不安があります。日本人のデータとして、自分の遺伝子データが何らかの役にたつのであれば、どうぞ使ってください、という気持ちでこのテストを受け、データ提供に参加しました。
テスト結果が出て、万が一、今の私の治療方法が意味を持たないと知ったとしても、それはそれでその現実を受け止める覚悟もしていましたし、むしろ正しいことを知りたい気持ちでいっぱいでした。主治医の先生とも話をしてテストに臨みました。結果次第では、すぐに次の治療について話し合いをする予定でした。
今回、嬉しいことにタモキシフェンの治療効果予測の結果は、「平均代謝」という結果が出ました。
テスト結果の通知を開いた時、私自身ホッとしましたが、私より夫の方が喜んでいました。
このテストで、閉経するまで安心してこの治療を続けられることがわかり感謝しています。とともに、他の病気に関しても、日本人のデータがきちんと蓄積されていけばいいな、って心から思います。
そして、このテストを受けるかどうか迷ってる方がいらっしゃるとしたら、ぜひ受けられることをお薦めしたいと思います。自分の人生のために、自分の体の正しい情報を知って、自分自身の乳がん治療を選んでいくべきだと思っています。
(平成25年7月)
*個人の方の感想です。結果に基づいた治療法の選択については医師とご相談の上、お決めください。

体験者の声

初発の 術後補助療法としてタモキシフェン(ノルバデックス)を3年近く内服しました。2005年1月、1センチの早期発見で温存手術をしました。リンパ節転移もなしでした。低リスクと言われ、抗がん剤治療は不要でホルモン剤服用のみ、当時はこれが標準治療でした。またこの治療をして再発した人はこの病院では一人もいない、と太鼓判も押されました。「ハーセプチン」も術後補助療法として保険適用になっていませんでした。ところが、結果、再発転移しました。もし当時このテストを受けることができて、遺伝子的にタモキシフェン服用に効果が期待できないということがわかっていたらどうしていたのだろう、と思います。このテストを今受けたのは、私は効かない体質だったのか、ある程度効いたから3年近く経ってから再発したということなのか、知っておきたいと思ったからです。
もちろんタモキシフェンの副作用は、抗がん剤治療に比べてマイルドではありましたが、この服用の副作用から卵巣嚢腫にもなり、開腹手術を余儀なくされました。もし効かない体質だったのに飲んでいたのだったなら(それほど安い薬でもなかったですし)、この取り返しのつかない服用期間は何だったのだろう、という思いがあります。
 初めての遺伝子テストは思ったよりもとても簡単でした。痛みも何もありませんでしたし。私のテスト結果は「低代謝」ということでした。つまり標準の服用量では効かなかった体質だったと分かったわけです。だからといって当時それがわかったとしても、標準量でもかなりの副作用があったので、増量したとしたらとても飲み続けられなかったとは思いますが。
(平成25年7月)
*個人の方の感想です。結果に基づいた治療法の選択については医師とご相談の上、お決めください。

体験者の声

薬が効いているかどうかは、治療する上で最も重要な関心事なので、それを知りたかったんです。
とても簡単なテストで、これで遺伝子が調べられるということに、医学の進歩を感じました。
私のテストの結果は、「平均代謝」との結果だったので、有効な治療をしていたことに安堵しました。
それぞれの疾病の薬剤に、すべてこのように有益な遺伝子テストができるとありがたいと思いますので、研究者の皆さま、頑張ってください!
(平成25年7月)
*個人の方の感想です。結果に基づいた治療法の選択については医師とご相談の上、お決めください。