― タモキシフェンを分解する力を遺伝子で調べます ― CYP2D6遺伝子チェックテスト
トピックス

ここでは、CYP2D6とタモキシフェンに関する最新の研究動向を掲載しています。

更新情報 2013.12.10
CYP2D6の遺伝子タイプがタモキシフェンの治療効果に及ぼす影響に関する論文情報を更新しました。

2013年9月に発表された12の異なる地域からタモキシフェン治療を受けた乳がん患者4,973人のデータによると、対象患者を「閉経後、女性ホルモン受容体陽性、20mg/dayタモキシフェン単剤投与治療5年以上」と設定した場合、予後の悪い対象患者のCYP2D6遺伝子タイプは代謝機能が低い、または全くないと予測されるタイプのものであり、一方、それらの条件を当てはめない場合ではCYP2D6遺伝子タイプの影響は見られなかったと報告されています(4)。これは、対象患者の背景を揃えるなど試験デザインを整えた場合ではCYP2D6遺伝子タイプの解析が予後の予測因子となることを示しています。

(4) Province MA et al. CYP2D6 Genotype and Adjuvant Tamoxifen: Meta-analysis of Heterogeneous Study Populations. Clin Pharmacol Ther. 2013 Sep 23. doi: 10.1038/clpt.2013.186.