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中小規模のバイオベンチャーによる提携戦略が創薬の活性化へ
2006年5月17日,プロテインキナーゼやアッセイ開発などを得意とするカルナバイオサイエンス株式会社と,創薬に関わる化合物ライブラリー構築などを手がけるウクライナのEnamine社は,共同で癌との関連性が認められるキナーゼを標的にしたリード化合物探索研究と開発を行う契約を締結した(リンク)。カルナバイオサイエンス株式会社は,プロテインキナーゼを標的にした創薬支援やプロテイン結晶化サービスも扱っており,韓国のバイオベンチャーであるChristalGenomics社などとも結晶構造解析の提携を結んでいる。Enamine社は前臨床段階における化合物スクリーニングを得意とし,キナーゼに特化した8000個以上の化合物ライブラリーを保有している。世界的な医薬品開発の流れとして,まず医薬品のもととなるシードやリード化合物が少なくなっていること,大手製薬企業は医薬品開発の過程をすべて自社で賄うには費用が増大していること,そして創薬の効率化を図るため,大手製薬企業は中小のバイオベンチャーへ医薬品化合物探索を委託するケースが増えてきている。一方,中小のバイオベンチャーも創薬ビジネスのニーズを見極め,自分たちの得意技術を活かしつつ自社に不足している技術を持つバイオベンチャーと提携することで,大手製薬企業のニーズに対応できる。さらに,そのビジネス提携を通じて自社に新しい知見や技術の種となる情報も蓄積し,次のビジネスにつなげる相乗効果も見込まれると思われる。グローバル化がさけばれる製薬業界であるが,今回の提携も,現在の創薬背景の一端を表した提携戦略の1つと言えるだろう。今後はさまざまな提携戦略によって,創薬の活性化が促進されることを期待する。 |
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